頭が良いとは?知能指数とは?

本当に頭が良いひと

「頭が良い」ってどういうことでしょうか?仕事をしていて思うのですが、高学歴な人でも仕事ができない人、逆に低学歴でも仕事ができて、さばける人っていますよね。私の母は後者のタイプのようで、中卒で学は全くありませんが、飲食店で働かせたり、介護やヘルパーの仕事をさせると抜群の能力を発揮します。しかし、報告書を書いたり、論理的な思考をすることは、苦手みたいです。仕事が出来る人はだいたいの場合、コミュニケーション能力が高かったり、要領が良かったりします。私の母はまさにそっちのタイプです。また、仕事ができる人で人付き合いが上手でも、家庭では夫婦関係や親子関係がうまくいっていなかったりする人もいます。私の考えでは、「仕事も要領よくテキパキできて、コミュニケーション能力が高く、家庭生活も順調で、なおかつ、論理的な思考とアカデミックな作業ができる。また、クリエイティブで新しい発見や発想ができるユーモアさも兼ね備え、さらに自分の感情もコントロールできる人」が「頭の良い人」なのかなと思います。しかし、そんなパーフェクトヒューマンって本当にいるのでしょうかねぇ。

EQが高い人

おそらく、私が考える「頭の良い人」はダニエル・ゴールマン著「EQ こころの知能指数」で語られてるところのEQが高い人だと思います。でも、一般的に世間で頭が良いって言われている人は大学入試や学校の試験で高得点をだし、偏差値の高い大学に入れる人、いわゆるIQ(知能指数)が高い人だと思います。早期教育に関心のある親は、ほとんどの場合そんなところでしょう。逆に、早期教育に問題があると考えている人は「IQだけでなくEQも高めていかなければなならないよ」と思っている人かな。でも、EQを高めるには、そもそも親の総合的な人間力がないと難しいと思います。ですから、ここではIQだけに論点を絞ろうかと思います。

IQ(知能指数)の定義

じゃぁ、IQってなんでしょうか?ネットで調べるとIQの定義は様々で、いろいろ難しいことが書いてありますが、ここでは私が本で見つけて参考になるな思ったものを紹介します。1つは園田達彦著「知能を伸ばす」からです。それによると「知識を習得する力(学習能力)」「習得した知識や技能を活用する能力」「洞察力や総合的な判断力」の3つだそうです。同一年齢の子どもに同じ内容のことを教えても、一度教えただけで十分理解できる子もいれば、何度も繰り返して教えないと理解できない子もいます。一つ目の知識を習得する力とはその能力でしょうか。他の二つの能力の詳細は前著をお読みください。

抽象思考ができる人

より本質的でシンプルなIQの定義は、苫米地英人著「IQ200になる習慣」に書かれているものです。彼によるとIQとは「抽象思考ができる能力を数値化したもの」だそうです。そして、抽象思考とは「複数のものを1つのカテゴリにまとめ、まとめた対象を操作する行為」とのことです。私はこの定義が一番しっくりきました。例えば、コーヒーカップとワイングラスを「容器」というカテゴリで捉えれるようになること。また、自動車と飛行機を「乗り物」というカテゴリで捉え、さらには「容器」と「乗り物」も「モノ」というカテゴリでとらえ、どんどんより抽象的な概念で捉えられるようになることです。この抽象思考を駆使できる能力が高い人をIQが高い人と定義していました。

算数と抽象思考

この本には、学習とは抽象思考を養う訓練であり、例えば、算数や数学では、1という数を知り、100という数を知り、自然数という概念を知り、整数、有理数、無理数、複素数というように数の概念を拡張し、抽象度をひとつずつ上げていくことで学問が成立しているとのことでした。仮に、かけ算を使わせようとした問題があったときに、抽象思考の低い人は、その問題をかけ算でしか解けないと思い込んでいるところ、抽象思考の高い人は、かけ算以外でも解ける視野の広さを持っており、足し算や割り算や他の考え方でこの問題を解くことができます。では、どのようにしたらこの抽象思考をあげることができるのでしょうか?毎日の生活でも簡単にできる習慣がこの本には記載されています。興味のある方は是非読んでみてください。

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