ドラマCDは言語理解能力を高める

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車の中での過ごし方

家族でレジャーや旅行にいくときに車でいきますよね?車の中ではどうやってすごしますか?子どもがいる家庭ではCDで童謡やアニメソングを流したり、DVDでアニメをみせたりするところが多いと思います。そうしたほうが長い移動時間に狭い車内で子どもがおとなしく座っていてくれるから。でも本当に良いのは、何も音楽や映像を流さずに、家族みんなで会話を楽しむことなんじゃないでしょうか?保育園や学校での出来事や車窓の景色、目的地での予定や遊び終わったあとの感想などを言い合うのが知能の発達には良いように思えます。しかし、話題がなかったり、移動で疲れていたりするとやはりカーオーディオの出番ですよね。我が家でも長女が赤ちゃんのころから、車に乗るたびに童謡を流しては、家族みんなで大合唱をしていました。おかげで、娘は歌が非常に上手で音程をはずしません。また、歌を唄うことで語彙も増え、比較的喋り始めるのも早かった気がします。

童謡や英語の歌などを聴かせていた

次第に、何枚もある童謡のCDの歌も全部憶えてしまい、3~4歳にもなると飽きてしまします。そこで、車の移動時間は長いですから、せっかくなら勉強系のCDを流して時間を有効に活用できたらと考え、英語のマザーグースのCDやディズニーの英語の歌、九九の歌、都道府県の歌などを時には流したりもしました。まぁ、とりあえず、一時的には熱心に聴いて、それなりに憶えたりもしましたが教育的な効果はイマイチな感じでした。4歳も終わりに近づき、市民図書館で知育に良いCDはないかなぁと物色していたところ、あるものを見つけました。それはドラマCDの「不思議の国のアリス」でした。

ドラマCDで聴覚理解の発達を促す

4歳の幼児に言葉で語られるドラマCDって理解できるのかなぁと訝しんでいましたが、いざ、車の中で流してみるとこれが大当たり。かなり長い期間、繰り返し繰り返し聴いて「不思議の国のアリス」にハマっていました。歌とドラマCDの違いは、歌でもある程度の語彙は増えますが、ドラマCDの場合は物語になっているので、結構難しい言葉や説明しづらい言葉であっても話の流れから語意を掴むことができます。また、歌と違ってストーリーがあるので、話の内容を理解しなければなりません。本を読むことは視覚理解を発達させますが、ドラマCDの場合は聴覚理解を発達させると思います。まぁ、絵本の読み聞かせも聴覚理解の発達を促しますが、ドラマCDのように長くはないですよね。だいたい、3、40分も読み聞かせたら親もキツイですし声が嗄れてしまいます。また、絵本とも違うところは、絵があるわけではないので、耳で聞き取った内容を頭の中で思い描いて想像しなければなりません。たしかに、一緒に聴いている私の頭の中にも、アリスや三月兎が動き回ってる様子がありありと浮び上りました。なにやらドラマCDは子どもにドエライ効果を与えそうな雰囲気です。

セリフやフレーズを日常生活で応用する

ドラマCDを聴いているときの娘はかなり集中していて、私と妻が会話をしようものなら「うるさい、聞こえん!」と叱られてしまいます。子どもにとって「不思議の国のアリス」はヘンテコリンな言葉の使い方やイントネーション、リズム、喋り方も面白いようで、アリスの世界に子どもを惹きつけてしまう魅力があるようです。ちなみに、その時期の長女との会話の思い出なのですが、私が長女を叱っている時に「人の粗探しをしたらいかんとよ」とピシャリと言われたことを憶えています。かなり状況に即した使われ方を、突然されたので面喰ってしまいました。そのフレーズは「不思議の国のアリス」でアリスが使うフレーズなのです。ドラマCDを聴くようになって、そういった難しいフレーズを使いまわすシーンが日常生活のなかで多くなりました。また、お話しのなかで出てきた言葉を「のうみそってなに?みなしごってなに?」というように質問してくることも多くなりました。もちろん、子どもから訊ねられた場合は、説明することが難しくても、自分なりの言葉で説明し、子どもとの会話を楽しみましょう。

朗読や落語の違いと始める年齢

ドラマCDの知育効果に味をしめた私は、さらにCDを増やしていきました。なかでも長女の食い付きが良かったものを紹介致します。「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「オズの魔法使い」「あらしのよるに」「星の王子様」が好評でした。ここで注意点が1つあります。同じ内容のものでも語り手が一人で何役もする「朗読」よりも声優が登場人物の数だけ出演する「ドラマCD」がを選んだ方が、子どもの食い付きが良いということです。ちなみに長女の場合、「注文の多い料理店」の朗読のほうは1回聴いただけでもう聞くことはありませんでした。どうやら、声優たちの特徴的な声色にも興味が向いて楽しんでいるようです。もちろん「朗読」ものがOKな子どもは、そっちのほうが文脈で誰がその行動をとったのか、誰のセリフなのかを判断しなければならないので、よりレベルの高い理解能力がつくと思いますし、さらに「落語」へ足を延すのも良いかもしれません。ドラマCDであろうが、朗読であろうが、大切なことは楽しんで聴いているということなので、無理強いはせずに年齢や性別で興味があったものを選びましょう。長女の経験からすると、年齢の目安としては、4歳半~5歳頃からドラマCDを聴かせはじめるのが良いと思います。それより前だと、ストーリーが理解できず楽しめずに食い付かないかもしれません。

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