世界を広げる冒険と探索にはスツール

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乳幼児の運動と認知発達にスツールは有効

以前の私のブログ「ホワイトボードをリビングに」で、知育玩具の一つとしてホワイトボードをリビングに置くことをおススメいたしました。今回もまた、ひとつ御紹介したい生活グッズがあります。これも子どもの発達を促すためには必需品といえますが、そんなに大それたものではなく、たぶんどのご家庭にも一つは用意してあると思います。もし、一つもないのであればさっそく購入してください。それは子ども用のスツール(またはスツールの役割を果たす椅子)です。それも、赤ちゃんがつかまり立ちをする前に、是非、買ってあげてください。スツールは乳幼児の世界をひろげてくれます。

自分で動いて得た刺激でしか脳は成長しない

2匹の子ネコを使った脳の実験があります。特殊な器具で1匹の子ネコを自分の意志で動き回れるようにして、そのネコの動きに合わせて動くカゴにもう1匹を入れて自分の意思では動けない状態にすると、 成長した時に自分の意思で動いたネコだけ、世界がちゃんと見えているのです。 自分の足で動き回らないと、脳は目で見る世界を認識しません。つまり、自分で動いて探索しないと、世界は見えてこないということです。子どもの成長に一番良い環境は、もちろん森山海川などの大自然(屋外)を冒険することだと思いますが、街中で生活していたらなかなかそういうわけにはいきません。おそらく乳幼児にとって、一番多くの時間を過ごす場所は家の中だと思います。せめて家のなかだけでも冒険させてあげたいと思いませんか?

興味を満たし、自立を促すもの

子どもには家の中に開けてみたい戸棚がいっぱいありますが、背が小さいので手が届きません。あの本棚には僕の大好きな絵本があるのに届きません。あのダイニングテーブルにも登って部屋中の景色を見渡したいのに登れない。あともう一つ、中くらいの台があったら、あのテーブルまで階段にして登れるのになぁ。なんて思ってるはずです。ママがお料理しているのを手伝ってあげたいのにキッチンが見えないし届かない。ママの足元からキッチンを見上げる毎日です。でも、スツールがあれば探索する世界が広がります。いままで平面世界しか介入できなかったことが、垂直方向の3次元の世界にまで探索の手を伸ばすことができます。スツールがあると子どもは、今までよりもたくさんお手伝いをしてくれるようになります。料理を運ぶのを手伝ってくれたり、食器棚からコップやお皿を出してくれたりします。親がやったほうが早くて、安全でも子どもにさせてください。危ないなら見守ってください。たくさん褒めてあげるとさらに調子に乗ってもっと手伝ってくれるでしょう。そしてやればやるほど、動作は精錬し、実用的となり、すぐに見守りは必要なくなるでしょう。スツールがあると子どもは、自分のことは自分でするようになるでしょう。洋服ダンスから、明日、保育園に着ていく服を自分で選ぶようになり、届かなかった絵本のたくさんある本棚を自分で整理するようになるでしょう。1歳7か月の遥は洗面台まで自分でスツールを運び、そのうえに立ってグジュグジュペーをしたり、手や顔を洗います。また、本棚から自分の好きな絵本を選んで取って、「これ読んでー」と言います。

動画「キッチンでスツールに乗って苺を切っているところ」


「使用している子ども包丁」3歳の頃から愛用しています

正広 こども包丁 りす(幼児向き) 右きき用 正広 こども包丁 うさぎ(低学年向き) 右きき用 24347

どんなスツールを買ったら良いか

うちには3つのスツールがありますが、ひとつはナフコで買ったボックスタイプのスツール。二つめはIKEAで買った階段タイプ。三つめはベビーチェアです。子どもたちはそれぞれこの3タイプを使い分けています。ボックスタイプのは重いのでキッチンで料理を手伝う時に使います。子ども包丁で食材を切るときには安定していないと手を切るからです。他にも洗面台で使う時はボックスタイプの頻度が多いようです。ベビーチェアは軽くて持ち運びがしやすいが、一番低いので、1歳の遥が絵本をとるときや、自分の背丈くらいのテーブルの上にある物をとる際に使っています。ふだんは遥のベビーチェアなので食事のときに座って食べています。IKEAの階段タイプは一番高い割に木製で比較的軽いため、本当に届かない高い場所のものをとるときにつかっています。また、形が階段状になっているため遊びに利用するときはこれが一番多いです。お店屋さんごっこの台になったり、ジャンプ台になったり、テーブル付きの椅子になったりと汎用性があります。せっかく何かに興味が湧いても、わざわざ、部屋のあちこちに移動させるのが面倒臭くなって、諦めてしまう場合があるので、あまり移動させなくてもいいように異なるタイプのスツールを3つほど用意しておいたほうが良いと思います。

アイリスオーヤマ 収納スツール IKEA BEKVAM ステップスツール ネイキッズ PVCチェアー(肘付)座面2段階調節

発達を阻害し、やる気を失わせるもの

今度は、いま上で述べた事と正反対の役割を果たす生活グッズを紹介します。ベビーベッドやBumbo(バンボ)っていうんですかね?子どもの坐位が安定するとか謳いながら実は、ただ拘束しているだけのベビーチェア。ベビーベッドにいたっては牢屋ですか。私は子どもの探索を邪魔するグッズはあまり好きじゃありません。子どもが転落しないように、火に近づかないようにと、設置してある「子ども用の柵」は百歩譲って「あり」だとしても出来るだけ置きたくないですね。自由に好きなところに行かせてあげて、危険がないように見守ってあげることが一番子どもの発達には良いように思います。特別、早教育をほどこしてなくても、できるだけ子どもの自由を邪魔せずに、探索できる環境を広げてあげる姿勢を親が意識的にもつだけで、普通の子に比べて認知発達や運動発達の成長速度は異なると思います。何かに興味を示したときに、それが手の届く範囲にあり、実際に手に触れて興味を満足させた経験のある乳幼児は、就学後になっても、いろいろなものに興味を持ち、図鑑で調べたり、行動を起こすことで興味を解決できる子に成長すると思います。それは大人になって社会にでたときの問題解決能力にもつながることだと思います。逆に、自由を阻害されて成長した子どもは、「自分の抱いた興味は、どうせ解決できないだろう」と諦めやすい子どもになるでしょうし、そもそもいろいろなことに興味を持つことすら少ないでしょう。もちろん運動神経もそんなによくないなずですよね。

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