水泳は習わせたらダメ

習い事でスイミングスクールは人気

小さな子どもを持つ、知り合いのママやパパに「お子さんに何を習わせたいですか?」って尋ねると、結構、よく挙がるのが「水泳」です。別に水泳が悪いわけではないけれど、子どもの運動神経を伸ばしたいと考えてるのならやめたほうがいい。なぜなら、そんなに運動神経を必要とされるスポーツじゃないからです。

水泳のスポーツ特性

「泳ぐ」っていう動作は「歩く」「走る」「ジャンプする」といった基礎的な動作の一つであって、スポーツにするようなもんじゃないということです。例えるなら「歩く」でいうところの「競歩」、「走る」でいうところの「短距離走」、「ジャンプ」でいうところの「垂直とび」みたいなものです。全く運動神経が要求されないわけではないですが、「体操」や「バスケット」などのスポーツと比べて「機敏性」や「巧みさ」「協調性」が必要とされません。ただ、泳ぐタイムを縮めるだけです。つまり、問われているのは、如何に水の抵抗を受けないフォームを長時間にわたって維持できるかとういことです。まぁ、親にとって、水泳は子どもに基礎的動作として通過させたいポイントくらいにとらえておけばいいと思います。つまり、1歳くらいになったら「歩く」という動作の到達時期の目安みたいな感じです。

生物としで大切なことは

大事なことは「泳ぐ」という動作の本来の目的行為ですが、水の中をA地点からB地点へ安全に移動できるようになるということです。ここで運動神経や頭の良さに関係するのは、川や海などのように、川底や海底の石や岩が不整で、なおかつ波や流れがあって、プールのように深さが一様でなく、それらの表面が苔で滑りやすかったり、ゴツゴツしている状況で溺れずに長く移動できるということです。子どもの運動神経と頭の良さを伸ばしたいのであれば、プールで泳ぐタイムを競うよりも、川や海での泳ぎを習得させるべきでしょう。それら自然の物理量(抵抗、摩擦、深さ、水流量)を肌で感じることは身体の感覚器と運動器のループ反応を良くし、勉強においては数学や物理の基盤となるでしょう。

運動音痴な子どもにはスイミング

ただし、いろいろなスポーツをこなす人間になるために、最低限、4つの泳法はフォームや型としてマスターさせてください。親が教えてもいいし、スイミングスクールに泳ぎ方だけ習ったらすぐ辞めてもいいでしょう。また、運動神経の鈍い子どもは、スイミングスクールに通わせるのもアリです。何回も言いますが、水泳は基礎的動作の一つなので、運動神経をあまり要求されません。長く続けさえすれば誰でも上達します。運動神経の鈍い子どもでも、何か1つくらいは得意なスポーツを持つことで自信につながり、自己肯定感が持てるようになります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする