地図も子どもの知育教材になる
2~3歳という時期は車に乗ってても、すぐに場所や景色、道順を憶えてしまうものです。丁度、そういう時期に地図という楽しい道具を教えるにはうってつけです。娘が3歳になったとき、手で描いた近所の地図を見せました。結構食い付きがよかったのは、近所を散歩したり、アパートの高いところから近くの公園や道を見下ろさせたりして下準備をしていたからです。そうすることで、地図が上から観た投影図であることと、地図上の一点と実際の場所が1対1に対応するということがわかります。また、パパが地図を書いてあげると、娘もみようみまねで地図をかいてくれます。そして「ここがおうちで、ここが公園」と説明してくれます。案外、上下左右の位置関係は実際の場所と近からず遠からずでなんとなく当たっているもので、感心します。
車の中で地図の勉強
地図がわかるとカーナビも結構楽しいみたいで、地図記号を観て「ここ住吉神社やん」と言います。神社の鳥居と地図記号が一致するからわかるんでしょうかね。カーナビの良いところは、カーナビ上で車の右側に海がある場合は、車窓の右側にも海が見えるところです。また、車が曲がるとナビ上での方角も変わります。地図と景色の対応関係が子どもでも直感的にわかります。保育園のお迎えでは「まっすぐ行って、右にパパの小学校、そして左に曲がると、ばあちゃんち」と道案内をしてくれるそうです。うちではよく家の近所を散歩しますが、散歩するときも目的地が同じであっても、わざといろいろなルートを通って歩きます。そうすることで、絶対的なものの見方だけでなく相対的なものの見方ができるようになります。だいたい、女の子は方向音痴になりやすいみたいなイメージがありますが、小さなころから自分が移動するときに場所との位置関係を意識させることで方向音痴は回避できるような気がします。
家に居ながら格安旅行と冒険
そして、きわめつけは、「Google Map」です!航空写真とストリートビューを使って、保育園への道順を辿ったり、福岡空港から東京ディズニーランドへ旅行に行った思い出を話しながら「東京」、はたまた「長崎のばあちゃんち」、さらに縮小して「英語のDVDに出てくる外国人が住んでるアメリカ」、もっと拡大して「地球」や「世界」に家に居ながら、ちょっとした世界旅行や冒険ができます。アマゾンの密林や砂漠の中のピラミッド。テレビで見たことのある場所と、自分が住んでいる場所が繋がっていることと、その距離がわかります。その日の夜は「はな、地図大好き」と言って眠りました。しかし、空間認知力を養うという目的があるならば、実際に野山を駆け回ったり、木登りするのが一番でしょうけどね。