マグフォーマーで空間認知を発達

算数の立体図形問題と計算問題

計算は修練によって上達するが、小中学校に数学で習った図形や立体問題は計算問題と違って努力ではどうにも越えられない才能というか壁みたいなものがあるという。図形立体問題を解くときに引く補助線は直感で引くもので、わかる人には当然のように引くし、わからない人はいつまでたっても引けないという。では、どうやってその能力を身につけるかというと、高濱 正伸著「小3までに育てたい算数脳」によると、小さいころに屋外や野山を駆け回って遊んだ立体的な体験がその能力を育むらしい。いわゆる、空間認知の脳部位である頭頂葉を発達させるということだろう。

自然遊びが空間認知を発達させる

「木登り」は三次元的だし、「かくれんぼ」では隠れているときに鬼の立場にたって周囲を俯瞰しなければならない。さて、そういうことで、空間認知を発達させるために一番良いのは屋外遊びなんだろうけど、屋内で空間認知の一部の能力を身に付ける、とっておきのオモチャを見つけた。その名も「マグフォーマー」というアメリカの玩具です。これは、三角形や四角形の一辺に回転するマグネットが入っていて、それぞれの図形の一辺同士を近づけると、マグネット同士が引力に相当する極にそれぞれ回転してくっつきます。それによって図形同士を組み合わせて立体をつくることができるのです。同じような平面図形で立体を作ることができる玩具として「ピタゴラス」というものがありますが、こちらのマグフォーマーのほうが立体構造物としての安定感があり、1歳後期からであれば遊ぶことができます。どちらも空間認知の発達や図形立体問題を解くための能力を発達させそうですが、私としてはマグフォーマーをお勧めします。さらにマグフォーマーでも国内正規品よりも並行輸入品のほうが同じ値段でもピースが多くお得だと思います。

マグフォーマー 62ピース[並行輸入品] ジムワールド マグ・フォーマー ベーシックセット62ピース  Magformers Magnetic 62 Piece Set [並行輸入品] ピタゴラス ひらめきのプレート

客観的自己評価も身に付くかも

マグネットのついた三角や四角、五角形、六角形を使って立体を組み立てることができます。展開図から立体が作れ、大人もハマっちゃうくらい楽しい玩具で(高価なのにもかかわらず)とうとう買っちゃいました。空間認知を司る頭頂葉を発達させるとさらに良い効果があります。人間の頭頂葉のある部位を刺激すると幽体離脱体験ができるそうです。この幽体離脱の脳回路は、社会的に必要な自己の振る舞いを省みたり、客観的に自己を評価するという回路としても利用されているようなのです。幽体離脱は他者の視点に立って(立体的に)自分を眺めるというもので似たところがあります。ちょっと高いけど、努力では身に付けられない感覚を少しは身に付けさせてあげれるのかなと思い、娘に買ってあげました。一生ものの感覚を身に付けるなら安いものだろう。ぜひみなさんも買って遊んでみてください。

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