保育園の選び方はフロー体験を重視

習い事など○○教室の多さに騙されるな

具体的な保育園の選び方を示しているわけではありませんが、少しは参考になればと思います。子どもが保育園に通うようになって知ったのですが、最近の保育園は課内時間に無料で行われる、体操教室や英語教室、音楽教室などを充実させている園が多いですね。子どものために何か習い事をさせたいのだけど、忙しくて送り迎えの時間がとれない共働きの親としては、保育園の時間内にそういった習い事チックな教室をしてくれる保育園は助かります。ヨコミネ式の総本山である、鹿児島の通山保育園がその最たるものでしょうか。それが、幼稚園であれば、そういった教室ごとは、充実していて当然なイメージがあるのですが、課外教室で別料金ってのが多いと思います。長女が通っている保育園も、体操教室、サッカー教室、音楽教室、書き方教室、遊び教室などとかなり充実しています。娘も各々の教室のある日を楽しみにしており、親の目からも日々上達していく姿が目に見えてわかります。なので、味を占めた私は、次女が生まれたとき、今の保育園よりももっと教室ごとが充実した保育園に行かせようと欲望に駆られていました。(画策していました。)しかし、やはり、長女が長年お世話になっていて、信頼もある今の保育園が一番良いだろうと、結局、次女も長女と同じ保育園に落ち着くこととなりました。その、一連の保育園選びの際に、他園と比べながら気づいたことがあります。それは、掲げている教室事の数や種類が多くても、職員の指導力や子どもの成長度とあまり関係がないということです。つまり、「うちの保育園は○○教室も△△教室も××教室もたくさんお稽古事を教えています」と謳った保育園に通わせたからといって、子どもが○○も△△も××も、レベルの高い技術まで上達するとは限らないということです。例えば、ヨコミネ式を取り入れた保育園に通わせたからといって、我が子が、必ずしも「逆立ち歩き」や「跳び箱倒立前転」ができるようになるわけではありません。

行事やカリキュラムよりも保育士の質や考え方

私が勤務している病院は隣がすぐ保育園になっていて、働いている最中でもその保育園の様子が目に入ってきます。そこは、その地区でもかなり教育熱心で有名で、人気の保育園なのですが、評判通り、保育士たちはかなり一生懸命に園児にいろいろなことをさせています。その保育園の教育方針は結構スパルタで、跳び箱や鉄棒を指導しているときに、度々、子どもたちを叱っている光景や、保育士が声を荒げ園児が泣いている姿をよく目にします。確かに、子どもたちのレベルはそれなりに高く、はたからみてると「すごいなぁ」と感心するのですが、先生たちの努力や苦労が大きいのに対して、あまり、子供たちの技術が優れているように感じません。それに比べて、長女の通っている保育園はそんなに労力をかけていないのにもかかわらず、職場の隣の保育園児たちと同等以上の技をやってのけます。よくよく観察すると、うちの職場の隣の教育熱心なA保育園では園児全員に連続逆上がりをさせてますが、長女の通うB保育園では無理強いはせず、やりたい園児だけに連続逆上がりをさせています。A保育園は「~ができない」など技術面で叱られている様子をよくみますが、B保育園では躾け面で注意されることはあっても技術面で叱られているところや強要されている場面は一度も目にしたことはありません。そして、そこに保育園の指導力や教育力の質をみました。保育園のレベルの差をみました。A保育園はぜんぜん経済的じゃないのです。時間や労力をかけている割には子どもの能力は低く、子どもの目は死んでます。方や、B保育園は子どもたちは伸び伸び遊ぶ時間がたくさんあって、少しの指導時間で効率よく子どもの能力を高めているのです。つまり、子どもの吸収効率が一番良い状態(フロー状態)つくりだして、その間に習得させてしまおうという魂胆みたいです。その園が意図的にそうしているのかは不明ですが。

フローやゾーンを引き出す保育士がいるか

EQ こころの知能指数」でも言及されていましたが、「フロー(才能の横溢)」という言葉があります。これは心理学者のM.チクセントミハイさんが提唱した概念で、作曲家やクライマー、外科医、チェスのチャンピョン、バスケットボール選手、エンジニア、経営者など、いずれも自分の得意な分野で最高の調子がでたときの状態を指します。運動選手のあいだでは、この状態を「ゾーン」と呼んでいて、すばらしいプレイが自然に生まれ、プレーに集中する絶頂感のなかで観客も競争相手も目に入らなくなる状態だそうです。おそらくこれは誰もが経験したことがあると思います。今思い返してみれば、私が小学生だったころ、空手の大会で優勝したときがフローまたはゾーンの状態だったんじゃないかと思います。そのときは無我夢中で組手の試合が終わったときには優勝していて最高の爽快感だったことを覚えています。フローの状態のときは、情動はよくコントロールされ、積極的で活気に満ち、リラックスしているにもかかわらず照準が目標にぴったり合っていて高度に集中している。そして、フローには内面から湧き上がる喜びがあり、その快感はそれだけで動機づけとなる。チクセントミハイによると「課題がいつもよりも少し難しく、いつもより少し余分に能力を発揮できる状況のときがいちばん集中しやすいようだ。課題が簡単すぎると退屈してしまうし、課題が難しすぎると不安になる。フローは退屈と不安のあいだのデリケートな範囲で起こる」と言っています。おそらく先に述べたB保育園は、子どもたちをフローの状態に近づけるのが得意なのだと思います。保育時間は限られています。子どもがフロー状態でいられる時間を、長く作れば作るほど、効率よく天才化していけると思います。特に指導したり、厳しく教える必要はありません。むしろ、厳しく教えれば教えるほど子どもたちはフローから遠ざかっていくと思います。

家庭での育児もフローが大事、まずは親から

では、自分が我が子にフロー状態をつくれているかというと「いいえ」です。なかなか、我が子には冷静でいられなくなるものです。子どもがやりたい状況でもないのにドッツカードや算盤、逆立ちなど、大人が望む課題を無理に与えてしまいます。「時間がないから早くしなさい」とダメだしまで言って。最悪です。そういうときはいつも自己嫌悪に陥ります。早期教育を取り入れているママやパパは少なからず、そういうところがあるのではないかと思います。まえのブログ「保育園最後の運動会」「継続時説明会で熱血保育士を発見」でも触れましたが、そういう意味でも、私が今、娘二人に通わせているB保育園は先生方が素晴らしく、尊敬しているのです。私は理学療法士としてリハビリの仕事をしていますが、理学療法士というのは病院によっては発達障害のある小児にリハビリをすることもあります。私の同僚で小児リハビリを経験したことのある作業治療士がこう言っていました。「親が細かくて神経質になっている子の方が発達が遅くて、適当で大雑把な親の子どものほうが良くなる傾向にありますね」と。さもありなん。子どもに早期教育を施すまえに、親が自身の情動をコントロールする。つまりEQをあげることのほうが先決なのかもしれませんね。

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