IQをあげる習慣

抽象思考の上げ方

前回の「頭が良いとは?知能指数とは?」からの続きですが、今回はどうやって子どもの抽象思考をあげるか?つまりIQをあげるかのお話しです。その本に書いてあった方法では「子どもにどんどん質問して、すべての物質を言葉にできないレベルにまでイメージさせる習慣をつける」ということです。例えば、親「これは何?」子「コーヒーカップ」親「コーヒーカップってなに?」子「容器」「じゃぁ、容器ってなに?」というように、どんどんモノやコトの抽象度を会話の中であげていくことです。結構、簡単ですよね。私も子どもたちと接するときは常にその視点で会話をしてます。簡単なことなのですが、実際、習慣や癖にまでするとなると難しいかもしれません。

抽象思考とは

子どもが言葉を憶えるときって、最初は具体的なものから憶えますよね?「りんご」とか「犬」とか「バス」とか。それよりも抽象度が1つ高い言葉である「果物」とか「動物」とか「乗り物」から憶える子どもなんてどこにもいませんよね。それがどんどん言葉を憶えて、「りんご、いちご、みかん」って増えていき、それらの共通した特徴、例えば「甘くて美味しい」みたいな特徴を捉えて、「あぁ、これは果物っていう仲間なんだ」ってなりますよね。それが子どもの抽象思考が一段階あがる過程だと思います。それが目に見えるものから、見えない概念にまで広がっていきます。「暑い時期、プールがある時期、かき氷を食べる時期」という期間を生活のなかで捉えて「あぁ、夏っていう期間なんだ」そして、そういう期間の種類が他にもあって「春、夏、秋、冬」をまとめて「季節」っていうんだ理解していきます。理解すると子どもたちは、それら抽象度の高い言葉を日常的な会話のなかで使ってきます。それが「複数のものを1つのカテゴリにまとめ、まとめた対象を操作する行為」ということです。

質問をして説明させる

私はこれらの抽象度を高める会話を常に心がけながら子どもと会話をしています。「これは何?」って質問もよくしますが、子どもからも「これは何?」って質問を受けますので、聞かれた物事の抽象度を1つ上げて説明しています。説明することは、その対象のレベルよりも一つ抽象度が上がった行為なので、子どもに何でもかんでも説明させることも良いようです。

学習とは抽象思考を駆使する過程

確かに、苫米地さんが言っていることはもっともです。勉強って抽象思考を駆使して行う行為だと思います。IQ検査でも文字や図形、数が変化していく規則性をみつけだす問題が多いですよね。そのグループに共通する特性をみつけることは先ほどの例でも挙げた、「果物」や「季節」の特徴を挙げることに通じるものがあります。また、小学生がやっている「早さの問題」でも「ひろしくんが東に時速5kmで向かいました」なんていう具体的な表現を「ある物体がある方向に時速5kmで移動した」という抽象的な表現に置き換えないといけないし、さらにはそれを最高に抽象化された表現である数式にまで落とし込まなければなりません。それがより高度になると、具体的な天体の運動を、微分法程式などの抽象的な数式にあてはめなければならないということでしょうか。それにはやはり抽象思考が必要とされますよね。

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